終活と高齢者についてプロが徹底解説しました!【完全版】

高齢化社会の影響で老後の生活や自分がなくなって残された家族の為に、行動をとる人たちが増えています。

その様な、老後について考えたり最期まで自分らしさを忘れずに人生を送るためにすることが「終活」です。

エンディングノート・お葬式・お墓・生前整理などを事前に決めておく準備をしておくと、認知症になってしまったり、病気になってしまっていても家族の方に意思を伝えることができるようになりますので、家族に心配や負担をかけたくないと終活を始める高齢者が増えています。

今回は高齢者の終活について詳しく解説していきたいと思います。

 

■終活をする高齢者はどのくらいいるの?

 

終活 高齢者 写真①

 

 

 

 

 

終活は60代を過ぎた高齢者が特に多いようです。

 

理由として、・時間に余裕がある・年金などの受給などから金銭的にも少し余裕がでる・子供も巣立って、自分に使うお金が増え、精神的にも余裕が生まれる・死生観にも落ち着いて考えらる年齢。

などが挙げられていて、60代を過ぎた高齢者の方は人生の大きな区切りとして、終活に取り組んでいるようです。

 

具体的に、どのくらいの人が終活に取り組んでいるかのはっきりとしたデータはありませんが、終活に取り組んでいることを隠している高齢者の方もいますのでここで、はっきりとした数字は言えません。

 

そこで、ある保険会社2016年のデータを活用して、これから終活を行いたいと持っている方を調べていこうと思います。

 

こちらが、あるデータをまとめた図です。ご覧ください。

 

終活 高齢者 写真②出典:PGF生命

 

終活 高齢者 写真③出典:PGF生命

 

 

特に注目していただきたいのが二番目の表です。

 

 

この表は亡くなった後の備えに対しての満足度について回答したものになりますが、赤線で囲ってある部分に注目です。

60代から70代にかけておよそ62.5%の方が亡くなった後の備えに対して「どちらとも言えない」「あまり満足していない」と答えています。

 

 

そして11.5%が「全く満足していない」と答えています。

 

その結果およそ74%の方が亡くなった後の備えに対してネガティブな感情を持っているということがわかりました。

 

 

ただ、このデータは絶対数が少ないのでもっと大きなデータが出た場合は多少なりとも変わってくるかもしれません。

 

 

しかし、亡くなったあとの備えに対して不安を覚えるということは、元気なうちになんとかしたいと思ってる方が多いはずです。

 

 

「なんとかする」というのは金銭面や生活面など様々なことに言えますが、その改善しようとする活動が「終活」と言えるんではないでしょうか。

■終活を高齢者は何から始めるべき?

終活 高齢者 写真④

 

まず、一番最初に終活を始めたいと思っている高齢者の方は、エンディングノートを書いて見るといいと思います。

 

エンディングノートでは、プロフィールから介護・家族へのメッセージまでたくさんの情報を書いて整理することができるノートになっています。

 

終活 高齢者 写真⑤

 

 

終活の基礎を作ってくれる大事なノートになりますし、書く順番など自由に書いていいのがエンディングノートですので、時間の空いている日に書いてみるのことができますのでぜひ、高齢者の方は書いてみてください

 

エンディングノートの内容

・プロフィール・家系図

自分自身の名前、生年月日、家系図を書いておくことで大きな病にかかったり認知症になってもすぐに家族を探してもらえるきっかけになります。

 

・医療・介護

持病や常備薬についての情報、病気になってしまった時の希望の治療法。 延命治療・臓器提供などの希望を書いておきましょう。

介護についても誰に介護をしてもらいたいかを書いておきましょう。

 

・葬儀・供養

どんな葬儀にしたいかの希望や・お墓はどこにしたいかなどの希望。

供養については、家の問題もありますので家族と話あってから書いておくようにしてください。

・財産

財産には何があって、誰に引き継いでもらいたいのかを書いておきましょう。

 

ただ、エンディングノートは遺言書とは違い法的には守られていないので、大切な部分は別で遺言書を書いておく必要があります。

 

他にも、飼っていたペットについてを書いてみたり、SNSのパスワードや情報を書いておいたり、家族に伝えておきたい感謝のメッセージなどを書いておくことができます。

 

気持ちや考えの変化で、書き直したいときはいつでも書き直すことができるので、終活を始めたいと思っている高齢者の方はぜひ、エンディングノートから始めてみるといいと思います。

■終活でお葬式について考える高齢者

 

終活 高齢者 写真⑥

 

終活を始めていくとお葬式について考える高齢者の方が大勢います。しかし、ちゃんとお葬式について理解している人はどれくらいいるのでしょうか?

 

詳しくお葬式について知っておくと終活でお葬式について高齢者の方が考える時スムーズにいきます。

 

お葬式の知識と役割を確認し、どんなお葬式が自分はやりたいのかを考えてみましょう。

 

まず「お葬式」という言葉は、葬儀の「葬」と告別式「式」を合わせたできた言葉であると考えられるそうです。

 

現在は、お葬式という形で葬儀告別式の2つの儀式を同時に行うことがほとんどですが、実は2つの儀式は別の儀式なんです。

 

 

葬儀について

死者をあの世に送り出す儀式のことで、遺体を処理することと、宗教的な儀式をすることの2つの役割があります。

 

告別式について

亡くなった人と、親しかった人が故人さまと最後のお別れをする式のことです。

 

自分がどのようなお葬式をしてほしいかを考える時にも、葬儀と告別式を分けて考えると、自分にとって何が必要か判断がつきやすくなります。

 

火葬について

遺体を処理する主な方法として、火葬土葬がありますが現在の日本ではほぼ100%火葬が行われています。

 

日本では、墓地、埋葬等に関する法律で埋葬または火葬は死後24時間を経過したあとでなければ行ってはならないと定められています。

 

宗教的儀式について

日本で行われる、お葬式の9割近くは仏式です仏式以外では神式キリスト教式などで行われます。

無宗教でお葬式を行うこともできますが、お墓がお寺の中の墓地にある場合などは、原則としてそのお寺の方式で葬儀します。また、同じ仏教でも宗派によって葬儀の形は大きく違いますので、家に宗教・宗派を知り家族などに伝えておくことが大切です。

 

通夜について

通夜とは本来、家族や親族など、亡くなった人と特に親しい間柄の人が夜を通して遺体に寄り添い、亡くなった人に別れを告げることです。最近では、夜の6時〜7時頃から1〜2時間程度、時間を定めて行われることが多く、家族や親族以外にも幅広く間柄の人が参列するようになっています。

都会を中心に、仕事などの都合で昼間に行われる告別式の代わりに通夜だけに参列する人が多くなりました。

通夜には、宗教儀式もあり、通夜ぶるまいとして参列者に食べ物やお酒などを出してもてなすところもあります。

 

告別式について

最初にお話した通り、亡くなった人にお別れをするための式です。

現在では宗教的儀式と同時に行われ、仏式の場合は僧侶がお経をあげている時に参列者がお焼香をするのが一般的になりました。参列者全員で棺にお花を入れて最後のお別れをすることもあります。

さらに、祭壇などの種類も決めておくといいと思います。

祭壇は大きく分けて白木祭壇と花祭壇の2つの種類があります。

 

・白木祭壇

終活 高齢者 写真⑦

白木で作ったお宮のような形をした壇のことです。

一般的に白木祭壇の周りに飾られる花は、遺族や縁のあった人たちから贈られた供花なので、祭壇の料金には含まれません。

 

・花祭壇

終活 高齢者 写真⑧

 

花祭壇には壇はなく、花だけで飾られています。

花祭壇の花代は祭壇料金に含まれます。

祭壇を花でいっぱいに飾りたいという希望を持つ人は多くいますが、白木祭壇を選んで花をいっぱいにしてくださいとお願いすると、親族などから供花が足りない場合、喪主が花代金を出すことになるので注意が必要です。

花いっぱいの祭壇にしたい場合は、はじめから花祭壇を選ぶといいと思います。

 

そして、お葬式の費用は結構かかります。

 

・葬儀費用・参列者への費用・宗教への費用など。

 

何も決まっていないと費用についても、どんな葬儀にするかについても急いで決めなければいけないのでとても大変ですし、思うようなお葬式ができないことになりかねません。

なので、まずは葬儀社を、決めておく必要があります。多くの葬儀社では、お葬式の事前相談を実施していて、希望のお葬式の条件で見積もりを出してくれます。見積もりの結果に納得をしたら、家族に伝えるのでもいいですし、エンディングノートに書いたり、見積もり書を挟んでおけば家族に伝えることができます。

終活ではたくさんの高齢者の方がお葬式について考えていますので、家族や友人と話してみるといいでしょう。

■終活でお墓について考える高齢者

終活 高齢者 写真⑨

 

お葬式が終わったあとは、遺骨をどうするかを考えなくてはなりません。

終活では、高齢者の方に自分らしさを最期まで忘れないでほしいと思っているので、お墓についてもちゃんと希望が伝わるように事前に考える必要があります。

そこで、お墓についての基礎知識・最近のお墓事情について詳しく説明をしていきたいと思います。

 

基本は3つの大事な役割があるとされています。

・納骨場所としての役割

誰もが共通して考えるお墓の役割です。

日本では、一般的に人が亡くなったら、火葬をして遺骨をお墓に納めるものと考えられています。

 

・亡くなった人を偲ぶ場所

残された、遺族の方にとって亡くなった人を偲ぶ場所があるということはとても大切なことです。

お墓は、死者に近づける場所であり、亡くなった人を偲ぶ場所として、最適と考えられています。

 

・自分や家族の生きた証

人が亡くなると、時間が経つとともに、その人のことは徐々に記憶から遠のいてしまうものです。

そこで、自分や家族が共存していたということを生きた証として、お墓をたてます。

 

ここで、一番理解してもらいたいことは、お墓というのは亡くなった人と遺族の方がずっと一緒にいられるとても大切なものだということです。

終活で、もっとも大切なことは高齢者になった両親と子供たち家族が終活を通してさらに強い絆を深めること。

もし自分が亡くなってしまっても、家族とずっと一緒だと思えるためにもお墓はとても大切な物になっていきます。

とても大切なお墓です。どこにたてるべきか、場所によって決まりごとも様々です。 何も考えずにお墓をたてるのはとてもよくありませんので、ここで墓地についてご説明していきます。

まず、遺骨は法律で決められた墓地以外に埋葬してはいけないと定められています。

そして、墓地・埋葬等に関する法律により、新しく墓地を設置できるのは自治体・公益法人・宗教法人に限られます。

終活 高齢者 写真⑩

 

墓地の種類はその運営方法により、大きく3つに分けられます。

 

・寺院墓地

寺院が檀家のために設けている墓地。

寺院墓地にお墓を持つと、そのお寺の檀家となり、お寺の行事に参加したりお寺の修繕費を寄進したりするなど、檀家としての義務を果たさなければいけません。

お葬式・法事などは、そのお寺や住職のやり方で行われます。

 

・公営墓地

地方自治体が管理運営している墓地。

公営なので、使用料が安く、管理なども比較的しっかりしています。

人気があり、墓地によっては公募倍率が非常に高かったり、募集条件が厳しかったりします。

 

・民営墓地

公益法人・宗教法人が運営し、宗教宗派問わず受け入れる墓地。

寺院墓地と公営墓地以外は民営墓地に分類されます。

 

 

ここで注意してもらいたいことは、墓地は借り物ということです。

一般的に「お墓を買う」と言いますが、暮石は買えても墓地そのものは買えません。

お墓をたてる土地を使用する権利を買うだけになります。

この権利の代金を永代使用料金と言います。

 

皆様は、墓地と聞くと、どんなイメージを持ちますか?

暗くて、怖いイメージを持たれている方が多くいらっしゃるのではないかと思いますが、最近では怖いイメージを持たれないように様々な工夫がされている墓地もあるようです。いくつか紹介したいと思います。

 

・ガーデン墓地

暮石の周り・お隣のお墓との境界線に、花や背丈の低い木を植えた墓地で、公園のような雰囲気があります。

・芝生墓地

芝生の上に石碑を設置する形式の墓地で、納骨室は地下にあります。

・屋内墓地

建物の中にお墓があるタイプの墓地です。

暮石にもいろんな形があります。

 

終活 高齢者 写真⑪

・洋型墓

・和型墓

・デザイン型墓

様々な種類があります。

 

今では、暮石業者をはじめ、たくさんの業者が終活に注目し高齢者の方にわかりやすく・親しみやすいように工夫をしているんです。

しかし、お墓を一つたてるには、暮石の種類を決めどこにお墓をたてるべきかなど、決め事もたくさんありますし、費用も決して安いわけではありませんので、慎重にならなければいけません。

近年では、お墓のあり方に大きな変化があったり、無縁墓の影響でお墓離れが深刻化しています。

 

終活 高齢者 写真⑫

無縁墓とは、お墓の継承者や縁故者がいなくなってしまったお墓のことを言います。

基本的に墓地の管理者は、毎年墓地の管理費を集めるんですが、縁故者がいなくなった場合などは回収ができないため、官報に記載・墓所に一年間立て札をたてるなどして、縁故者の申し出を待ちます。

申し出がない場合、無縁とみなされ管理者側で、墓地を処分しても構わないことになっています。

無縁墓と認定されると、遺骨は取り出され、無縁供養塔に収められ、他の無縁仏と一緒に供養されます。

 

核家族化・少子化が進む日本では、お墓を受け継ぐ者がいなくなっていて、年々増加傾向にあります。

地方の無縁墓は深刻化してきていて、日本の文化で「お墓は先祖代々継承されるもの」とされているので、地方にお墓がある高齢者の方が多くいらっしゃいます。

しかし、遠いなどの理由から全くお墓参りに行けていないという状況の方が多く、無縁墓になってしまっているお墓がかなりの数で増えていっています。

お墓参りに行くのが遠いからなかなか行けていない理由も、もちろんあるのですが、所有者本人の高齢化も大きな理由の一つで、高齢者の方は、行きたくても体が悪かったり長時間歩くのが困難ですから、なかなかお墓参りに行けない状況になってしまいます。

所有者の所在も自治体で把握しきれずに、連絡がつかなくなっているケースもあるようです。

こうした、理由から山奥にある墓地では、8割近くが無縁墓になってしまっているところも出てきているそうです。

無縁墓の撤去にも、多額のお金が使われていることがわかりました。

所有者との連絡がつかない場合は、公費負担になりますので、大阪市では、15年間4,000基を処分したそうで、撤去費用は約5億円にもなったんだそうです。

一方、都内のお墓事情は終活高齢者の中でブームになっているので、早くからお墓探しをしている方が増えていて、墓地の募集も増加傾向にあり、お墓不足に直面する可能性があるとされています。

理由として、あげられるのは土地不足が影響していると言われています。

墓地をつくれそうな土地が都内にあったとしても、周辺住民の反対が多くなかなか新規に開設するのが難しい現状にあるのです。

 

土地不足の中で、人気を集めているお墓がロッカー式のお墓です。コインロッカーのような棚に収蔵するタイプで、手軽さ・お掃除などのメンテナンスがいらないことから、人気になったとされていて、核家族化・未婚化でお墓の個人化が進んでいます。

■終活を始める高齢者にわかりやすく教える相続について

終活 高齢者 写真⑬

終活を始める高齢者にとって、一番難しくてややこしいのが相続関係。 しかし、相続のことをしっかりと理解し考えておかないと残された家族などでトラブルや揉め事になってしまうことがありますので、事前に理解・準備をすることが大切です。

終活の大きな目的でもありますので高齢者の方や終活に興味のある方はぜひ読んでください。

相続について

 

相続とは人が亡くなったときに、亡くなった人の財産(権利や義務)を相続人である配偶者や子などが引き継ぐことを言います。

誰がどのような財産を、どのような割合で引き継ぐかは、相続で一番大事なことですのでしっかりと理解する必要があります。

まず、亡くなった人の財産を受け継ぐ人を相続人亡くなった人を被相続人と言います。

相続では、婚姻届を出した配偶者が相続人になります。離婚した元配偶者や内縁関係にある事実婚の配偶者は相続人になりません。だれが相続人になるかは民法で決まっています。

亡くなった人に配偶者がいる場合は、常に配偶者が相続人になります。その上で、亡くなった人に子や親、兄弟姉妹がいる場合には、その人たちが配偶者とともに相続人になります。

配偶者以外は、相続人になる順番が決められていて、相続人の第1順位は、亡くなった人の子や孫などの直系卑属です。

直系卑属とは、血縁や養子縁組などで、直接繋がっている自分より下の代の子や孫などを言います。

第1順位に当たる人がいない場合には、第2順位として亡くなった人の父母や祖父母などの直系尊属が相続人となります。

直系尊属とは、血縁や養子縁組などで、直接繋がっている自分より上の代の親や祖父母などを言います。

第1順位も第2順位にも当たる人がいない場合第3順位として亡くなった人の兄弟姉妹や甥姪が相続人になります。

 

そして相続人となる人が誰もいないときには、亡くなった人の財産は原則として国庫に入り国の財産となります。ただし、事実婚の配偶者や、亡くなった人の面倒を見ていた親族などがいた場合には所定の手続きをとることで財産を引き継げることもあります。

 

財産を分ける割合について

 

相続人が定まったら、どのように財産を分けるかを決めていきます。

 

遺言書がある場合は、原則として遺言書に書いてある分け方が優先されます。

しかし、遺言書がない場合は、相続人全員で財産の分け方を話し合います。

そして遺産分割協議がまとまったら、全員が合意した内容を遺産分割協議書という書面にします。

相続人の全員の住所・名前を書いて実印を押します。たとえ、遺言書があったとしても相続人全員が賛成をすれば、遺言書とは別の分け方をすることもできます。

もし、遺言書や相続人の話し合いがまとまらない場合は、民法で財産の割合が決められていて、そのことを法定相続人と言います。これは、誰が相続人になるかの組み合わせによって法定相続分が決まっています。

 

遺留分について

遺言書がある場合は、そこに書かれている分け方が優先されますが、1人に全財産を相続させるなどの内容では、他の遺族が困ることがありますので、法律では一定の相続人が最低限相続できる相続分を遺留分として定めています。

遺留分の権利は、配偶者と子(孫)そして、父母(祖父母)に保証されています。

配偶者と子(孫)の遺留分は法定相続分の半分です。

父母(祖父母)の遺留分は、配偶者とともに相続人になる場合は法定相続分の半分、父母(祖父母)だけが相続人になる場合は法定相続分の1/3になります。

兄弟姉妹には遺留分の権利はありません。

相続財産について

相続では、何を相続するかということも重要なポイントです。 終活の中でも相続財産について考えている高齢者が多いようですので、しっかり理解していきましょう。

 

遺産分割の対象となる財産にはどのようなものが含まれるかを見ていきます。

遺産分割の対象となる財産のうち、本来の相続財産とは亡くなったときに被相続人が保有していたプラスの財産(権利)とマイナスの財産(義務)をさします。

プラスの財産とは、金融資産・不動産・ゴルフ場などの会員権・貴金属や書画骨董・家財などです。

マイナスの財産とは、クレジットカードや医療費などの未払金や住宅ローンなどの借金、他人の借金の保証人の立場などです。

また、結婚時に持参金としてもらったお金や自宅の購入費など生活の資本として今までに贈与された財産も遺産分割の対象になります。

生活の資本とは、独立のための事業資金や資格取得のための費用などの生活をするための基礎を作るお金をいい、これらは相続財産の前渡しと考えられています。

一方、死亡保険金は保険金受け取り人の財産になるので、原則対象にはなりません。

相続への準備について

相続についてざっと説明をしたので少し理解できたと思います。次に大切になっていくのが、相続のために生前に終活などで準備をすることです。

まず、相続人は誰になるのかを確認することです。

相続人を確認したい場合は、最初に説明したエンディングノートに家系図を書く項目があるお話をしたと思いますので、家系図をチェックして見ましょう。

 

終活 高齢者 写真⑭

 

正確に家族関係を確認するには、戸籍謄本類を全て取り寄せて確認するのがいいです。

相続人にあたる人には印をつけましょう。終活でこうした準備をしておくとトラブルを事前に防ぐことができます。

次にどんな財産があるのかを、整理してリストにしていきます。

遺産分割を考えるときには財産の価値(金額)を書いておくといいです。不動産や宝石・骨董品などはおおよその金額でも大丈夫です。

財産関係の書類・財産の保管場所も書いておきましょう。また、プラス財産だけでなく借金や債務保証に関する情報も書いておいてください。

相続人と相続財産の把握ができたら、相続財産の分け方を考えていきます。そして、必要な対策を行いましょう。

対策には、遺族同士の相続争いを避ける・相続手続きの煩雑さを避ける・相続税がかかる場合は、税金対策などがあります。

争いを避けるためにの対策では、遺産の分け方に関する被相続人の希望や理由を相続人に知らせ納得してもらうことです。

遺産分割の希望を実現するために、遺言書だけでなくエンディングノートにも、分け方の希望する理由・遺族への感謝の言葉を書いておくことで、不満がある人の気持ちを少しでも和らげることができます。

できることであれば、生前に相続人にあたる人たちとよく話しておくことが揉めないことにも繋がりますし、終活と言えます。

手続きの煩雑さを避ける対策では、相続に必要な情報を残しておくことです。記録に残しておくことが大切です。

税金対策では不動産などすぐに現金化しにくい財産が多い場合、相続税の納税資金が準備できずに困ることがありますので、あらかじめ不動産を処分して現金化しておいたり、生命保険に加入して死亡時に相続人が現金を受け取れるようにしたりすることで、納税資金を確保することができます。

他にも、支払う税金そのものを減らす対策もあり、贈与税の非課税制度を使って、相続人に生前に財産を贈与しておいたりもできます。

遺言書を書く際には、目的を理解することが大切です。

 

終活 高齢者 写真⑮

 

遺言書には、自分の希望する遺産配分を行うこと・相続人以外に財産を残せる・相続の手続きが早くできて、遺族の負担を軽くすることができます。

そして、遺言書にはいろんな方式があるのですが、基本は自筆証書遺言と公正証書遺言の2つです。

自筆証書遺言とは

自筆証書遺言を作成するには、厳しい方式が決まっています。

まず、文章の全てを自分で書かなくてはなりません。

財産配分・遺言の内容・作成した生年月日・遺言者の名前を書いて印鑑(朱肉を使うもの)を押します。

作成日が特定できないもの、印鑑を押していないもの、夫婦連名で作ったものなどは、残念ですが、無効になってしまいます。

他にも、遺言書の訂正や変更をする場合、決まった方式どおりでないと訂正や変更が無効になってしまうことがあります。

自筆証書遺言は家庭裁判所で検認の手続きが必要です。

公正証書遺言とは

公正証書遺言は、法律に詳しい公証人が作成するため形式などには安心ができます。

しかし、遺言書作成までに財産目録・登記事項証明書・戸籍謄本・印鑑証明書など、様々な書類が必要になってきます。

メリットとしては、公証人が作るので、形式不備になることはないこと。

家庭裁判所での検認がいらないのですぐに相続手続きができます。

 

ここまで少し長くなってしまいましたが、相続は、まだまだ複雑な法律の決まりごとがあり大変なことになっていますが、終活の中で高齢者の方がやるには時間も体力もかなり使ってとても大変だと思いますが、事前に準備することで肩の荷が降りて、スッキリした気分で生活を送ることができるようになると思いますので、ぜひ終活を始めた高齢者の方は、相続についても考えてみてください。

■終活について考える高齢者についてまとめ

 

終活 高齢者 写真⑯

 

エンディングノート・お葬式・お墓・相続関係について説明してきましたが、全部をまとめて終活と呼ばれています。

 

終活には、この他には生前整理などもあります。高齢者の方たちは、自分の人生をストレスフリーで過ごすために、早いうちから終活に取り組んだり、家族の負担を少しでも軽くすることを考えて、積極的に終活に取り組んでいる人が多く、60代や50代後半のまだまだ元気な方達までもが、終活に興味をもち行動しています。

 

自分の最期にきちんと向き合って、終活を通して人生を素晴らしく送るのは高齢者の方たちだけでなく現役世代の方たちにも言えることではないでしょうか。

 

高齢化や少子化がますます進行している日本は、今後誰かに頼りすぎるのではなく、自分自身をしっかり守ってあげるためにも終活を通して自分自身を見つめ直す必要があります。

 

核家族化が増え、孤独死が増えている中、終活を通して家族で集まる時間を増やし家族のありがたみや絆がより深まるとも思いますし、終活をともに高齢者で集まって話したり、作業をすることで高齢者の間で交流ができ、地域との交流も増え安心した生活にも繋がります。

 

終活 高齢者 写真⑰

今の時代を生きていく上で、とても重要になってくる終活。 高齢者の方のみならず、興味もち早い段階から準備していくのが誰にも負けない自分だけの個性ある豊かな人生になると思いますので、ぜひ終活に取り組んでいきましょう。

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