毎年火災による被害者の数が増えてきていますが、特に高齢者の自宅が火事になるケースが非常に多いです。

高齢者の自宅が火災になった場合の死亡率は他の年代に比べても圧倒的に多いため、今後は防災の面から見ても数を減らすように努力していかなければいけません。

今回はなぜ、高齢者の自宅の火災が多いのかについて掘り下げて解説していきます。

■高齢者の火災の危険性

高齢者 火災 写真①

高齢者火災がなぜここまで問題視されているかというと、高齢者の火災での死亡率がとても高いというデータがあるからです。

火災で亡くなった人の約7割65歳以上高齢者だと言われていて、超高齢化社会において今以上に増えるのではないかと言われています。

火災による死亡者は、10年前に比べると数自体は減少傾向にあります。しかし、火災における死亡者の家族構成を見てみると高齢者の一人暮らしの方がもっとも高い割合で、過去五年間でも変化はありません。

火災で亡くなった人の、半数以上が高齢者のみの世帯となているのです。

死亡者をだす主な火災の原因は、タバコです。

火災で死亡者がでたケースでもっとも多い、出火原因はタバコで全体の約18%を占めています。

パターンとしては、寝タバコ、コンロやストーブなどの火の気のあるところにタバコが落下、消せていないまま灰皿やゴミ箱に捨ててしまったということが挙げられています。

最近では禁煙ブームやタバコの値上がりで吸っている人も少なくなってきていますが、高齢者の方の世代の男性は喫煙している方が多くいて、2017年の時点で60歳以上の男性の中で約28.2%の方が吸っています。

特に高齢者の方に注意していただきたいのが、泥酔状態での喫煙、寝ながらの喫煙です。

布団にタバコが落ちて火災に繋がっているケースも非常に多いのです。

高齢者の方は、タバコ以外でも火災で悲惨な結果に繋がってしまうことがありますので、次の項目で一体なぜ高齢者火災における死亡者が減らないのかについて説明していきます。

■高齢者宅の火災が悲惨な結果につながる原因

高齢者 火災 写真②

火災が発生した時の初期行動が遅い

高齢者の方は若い世代に比べると当然運動能力が低下しています。

いざ火災が発生したと認識しても、若い人と同様にすぐ行動することができません。

なので優先事項がどんどん後手に回っていきパニック症状を起こしてしまい火災現場に取り残されてしまいます。

普段家の中が荷物で充満している

生前遺品整理や不用品処分の現場を数多くこなしてきたプロだからこそ言えることですが、高齢者のご自宅は若い世代の自宅と比べても物量が圧倒的に多いです。

これは防災面から見てもとても危険なことで、火災が発生した際に火をどんどん強くしてしまい、消火を妨げてしまいます。

私たちがお伺いしたご自宅のほとんどで部屋に荷物が充満している家が多かったの事実なので、防災上普段から必要なものだけを家に置くことが最も大切になってきます。

古い家電製品を使用している

高齢者の方は物をとても大事に扱います。

これは本来良いことなんですが、防災上良くはありません。

なぜなら最新の家電製品は電気配線、規格等防災も考慮したデザインになっているからです。

よく挙げられる火災原因として、古い家電のコンセントからの発火などがあります。

中古でも構いませんので、家電製品のように電力を多く使用するものはなるべく最新のものを使用しましょう。

 

危機管理能力の低下

危機管理能力の低下についてですが、高齢者の方からお話しを聞いていると「自分は大丈夫」と思っている方が多い印象を受けました。

これは他の世代にも言えることですが、高齢者の方は特に人生の経験値がありますので、先入観で「まだ大丈夫」などと自分で自分を安心させてしまっていることも問題だと思います。

明日は我が身だと思って常に危機感を持っていかなければいけませんので、地域にある防災セミナーなどに積極的に参加するように周囲の人が促していくのも一つの手だと思います。

 

この4つのことの反対の行動を取ることができれば、火災における死亡者も減るということです。

高齢者の方は運動能力も衰えますが火災発生時に逃げるのが遅れてしまうことがありますので、火災が起きる前に火災がきた時は、どうやって逃げるのかなどを事前に決めておけば、本当に火災が起きても慌てずに逃げることができますし、荷物を整理に不用品を処分しておけば、火災が広がらずにすみますし逃げ道の確保にもなります。

いつ自分の家が火災の被害に遭ってもおかしくないと考えて危機感を持つことでパニックに陥りにくくもなります。

このように簡単なことですが、心の準備や火災が起きた時のことを想定しているのとしていないのでは大きく変わって行きます。

 

■高齢者を火災から守るためには

高齢者 火災 写真③

 

高齢者の方以外でも、火災は非常に危険ですので自分の命は自分で守るためにも、知識をつけることが必要です。

 

・部屋のあちこちでタバコを吸わない

寝室、トイレ、リビングなど様々な場所でタバコを吸っていると、消し忘れや火災の原因にもなりますので、タバコを吸う場所は一箇所に決め灰皿の他に火消しなどを用意してタバコをきちんと消す習慣をつけるようにしましょう。

・火災警報機を定期的に確認する

消防法では、火災警報器を設置するように定められていますが電池で火災報知器は動くので電池切れで作動しなくなってしまうことがあります。

ちゃんと作動すれば、火災が起きた際に大きな音で知らせてくれるので、逃げ遅れないで助かるケースがありますので電池が切れていないか定期的にチェックすることが大切です。

・消火器の設置、位置確認、スプレー式簡易消火具の設置をする

もし火災が起きてしまっても、小さいうちに火を消すことができれば被害を最小限に食い止めることができます。

なので、消火器の設置はもちろんのことですがどこに置いてあるのかもしっかりと確認し、いつでも使えるような場所に設置する必要があります。

高齢者の方では、消火器をもつのが重くて大変だというかたもいると思いますので、スプレー式の簡易消火具がありますのでそちらの用意しておけば、消火器が持てない方でも火を消すことができます。

・防災素材のものを使う

火災はいくら気をつけていても起きてしまうこともありますので、消火器の設置と同じように起きてしまっても慌てずに被害を最小限に食い止めるような工夫が必要です。

今では、おしゃれで防災素材のカーテン、パジャマ、エプロン、布団カバーなどがありますので、そちらの備品に変えるだけでも、火が広がらないよう防ぐことができます。

 

この他にも、調理中はその場を離れないようにするなど火を使う時には十分注意をしなければなりません。

 

■高齢者の自宅が火災に・・・防止するのには4つのコツが!まとめ

高齢者 火災 写真④

核家族化で高齢者の方の一人暮らしが増えていることから、火災による被害はこれからも増えていくと言われています。

火災の被害が大きくならないためにも、定期的に家族の方が家の様子を見に行ったり近所の方との交流で、注意喚起をしたりして、地域全体で火災についてしっかりと考えていかないとこれからも、火災における死亡者は減らないんではないかと思います。

高齢者の方は、いざ火災が発生した際に体の衰えから逃げるのが遅れてしまったりする可能性があることから、事前に火災にならないような対策をすることが一番大切なことになります。

特に乾燥している冬では火災の被害が多くとても危険な時期と言われていて、気をつけている方も多いと思いますが、冬に限らず火災は発生してしまうものなので、安心はしてはいけません。

火災では命も危険に遭いますが、ずっと大切にしていたもの、思い出のアルバム、大事な書類などが一瞬にして消えて無くなってしまう恐れがあります。

もちろん、命が一番大切ですが他にも命と同じくらい大切にしていた物が無くなってしまうこともあるとても怖いことが火災ですので、決して他人事にせずに早いうちに対策をして安全に暮らせるような環境作りをしていかなければなりません。

 

 

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